盤面も相手も爆発だ! メカメカ大作戦におけるメカ断末魔ハンター考察
新拡張「博士のメカメカ大作戦(Boomsday Project)」実装までもはやあと1週間!
ついに追加カードが全種発表されたのでお気に入りなハンターカードを中心に確認していたのですが、どうやら今回のハンターはこれまで以上に特殊なデッキになりそうな予感がします。
はじめに:拡張と環境の傾向
さて始めに、ここしばらくの拡張を少し振り返ってみましょう。
ウンゴロのクエスト、凍てつく玉座の騎士団のヒーローカードと生命奪取、コボルトの呪文石、そしてウィッチウッドの木霊。
ガジェッツァンの大海賊時代以降いずれも、長期戦とバリュー勝負に持ち込む、コントロール環境を後押しする拡張が続けられてきました。
ハンターにおいては断末魔シナジーカードが継続的に追加されています。 そしてウィッチウッド環境終盤になってついに、デビルサウルスの卵と肉食キューブによる高コストミニオンの連続複製という高バリュー戦術が流行し始めました。
Blizzardが長らく仕込み続けた断末魔シナジーがついに脚光を浴びたわけですね。
さて、新拡張メカメカ大作戦においてもハンターに断末魔シナジーカードが多数追加される予定ですが、今まで以上に毛色が違うようです。 新環境におけるメカ断末魔ハンターのあり方を、追加されるカードから読み解いていきましょう。
ハンターに追加される断末魔シナジーカード
今回ハンターに追加されるカードは、大まかに「断末魔補助カード」「ゴブリン爆弾カード」「確定除去カード」そして「生贄除去カード」に分けられると思います。
断末魔補助カード
サイバーテック・チップとネクロメカニックは手札補充とバリュー増加を行う、主にゲーム終盤向けのカードです。
そしてメインである、今回追加される断末魔発動カードは花火師です。 対象はメカ限定となっているためデビルサウルスの卵や肉食キューブを軸にする現在の断末魔ハンターとは噛み合いません。 そうこれは、メカ断末魔ハンターのためのカードです。
ゴブリン爆弾カード
今回追加される断末魔カードは、ハンターのテーマ「爆発」にふさわしく爆弾だらけです。 いずれも「ゴブリン爆弾」を召喚するカード。
肝心の「ゴブリン爆弾」がこれです。 上記のカードで召喚されるだけでなく、共通コモンカードとしてデッキに編入可能です。
このカードの問題点は見ての通り、0/2という攻撃不可能かつ微妙に壊れにくいスタッツです。
肝心の断末魔もヒーロー2点ダメージと盤面に影響するものではなく、死にまねやテラースケイルの追跡者でわざわざ断末魔を発動させるにはもったいないカードです。
しかしここで颯爽と現れるのが確定除去カードです。
確定除去カード
どちらもメカに対するバフとして運用可能な超電磁を持つカードです。
そう つまり、そのままでは使えないゴブリン爆弾に超電磁合体して攻撃可能にしつつ、序盤はおろか終盤まで通用する確定除去としての運用が可能になるのです。
もういくつか、ゴブリン爆弾その他を活かすのが以下のカードです。
生贄除去カード
どちらもターン時にミニオンが死亡する、使い捨ての生贄にするカードです。
ゴブリンの悪ふざけはゴブリン爆弾を3点ダメージに変換するというわかりやすい使い方ができますね。
レジェンド呪文であるフラークのブームズーカはかなり特殊です。
メカハンターであれば上述のクモ爆弾やヴェノマイザーをデッキから招集することで複数確定除去としての運用が見込めます。
メカデッキに限らず、サバンナ・ハイメインやキャスリーナのような高コスト断末魔デッキとも相性がいいですね。
メカ断末魔ハンターの基本戦術
さて今回多数の断末魔カードが追加されますが、いずれも特殊能力持ちのため攻撃力が低く、いつものようにミニオンで相手を殴れば勝てる、というわけにはいかなさそうです。
ミニオンを使い捨てにする、生贄除去カードも、ミニオンで殴って勝つというハンターの基本方針に反するものです。
ではメカ断末魔ハンターはどうやって相手に勝利するのでしょうか?
注目すべきはやたらプッシュされているゴブリン爆弾ともう1つ、カードのコストです。
今回ハンター用に追加されるカードのほとんどが、2マナという低コストであることにお気づきでしたでしょうか。
手札が枯渇しがちなハンターで、マナが余ったらやることは1つ。 そう、ヒーローパワーで顔面2点ダメージです。
つまりメカ断末魔ハンターとはッ! ヒーローパワーで顔面にダメージ! ゴブリン爆弾で顔面にダメージ! 盤面はゴブリン爆弾+確定&生贄除去でキレイキレイ!
盤面カラッポで顔面2点ダメージの連打だァ!!! 相手は気がついたら爆死してる!はず!
芸術は爆発だ!!!!
おまけ:相性のよさそうな中立カード
まずはゴブリン爆弾を召喚するカードたち。 そのままではあまり役に立たないうえ、本体スタッツが低くフラークのブームズーカとは相性が悪いです。 枚数はあまりいらないと思われます。
ゴブリン爆弾には各種超電磁ミニオンのほか、けがれしものも起爆剤として相性がいいです。
ヒーローへの直接ダメージという点で良さそうなカード。 本体スタッツも十分です。
コントロール環境なのと、カードをガンガン引くデッキが多いことから、相手のデッキに埋め込むのは悪くなさそうです。
クモ爆弾を超電磁合体させれば、一度の断末魔で複数除去が見込めます。
断末魔もちのメカが複数いますが、いずれも総合スタッツが低いため、超電磁合体先としては、ヒーローダメージのあるゴブリン爆弾の方がいいのかなという気がします。
このカードの断末魔は強力ですが、デビルサウルスの卵は序盤に5/5という中~大型ミニオンを連続で出せるというプレッシャーが強さの秘訣でしたので、このカードは少々遅すぎると感じます。 強力には違いないのですが。