氷じゃドヤっせ! ドルイド全般に有利かも、凍結シャーマン
個人的ノルマなランク15も達成したので、何か面白いデッキはないかなーと、凍結シャーマンを使ってみることにしました。
そんなにやりこんだわけでもないのでカード使用感の羅列みたいな感じです。
ムウラビが機能すれば、シャーマンなのにティリオン・フォードリングが2枚!なんてことも。
デッキリスト
サンプルデッキ「冷酷なる冬」を元に、何種類かを差し替えたものです。
デッキ概要
凍結+氷砕きで敵の挑発や大型を即殺して盤面をとりつつ、炎まとう無貌のものや豪雪の巨人でケリをつけるデッキです。 もしくは、細かいミニオンを豊富な全体除去と挑発で守りながら削っていきます。 全体的に防御型のデッキになります。
ゲーム終盤ではムウラビと凍結によってリソース回復が可能です。
マッチアップ
挑発・回復・範囲除去が豊富なためアグロに有利。 驚くことにドルイド全般にやや優位が取れます。
ターンごとにパンプアップしていくミッドレンジハンター相手にはいろいろほとんど間に合いません。 ただし1枚刺ししたドラッカリの守備兵が状況を整える暇を作ってくれることがあります。
戦略
このデッキには大きく3つの主要な戦略(コンボ・シナジー)があります。
氷砕きを軸にした攻撃的な凍結コンボ、オーバーロードによって豪雪の巨人のコストを下げるシナジー、そしてムウラビによるリソース回復です。
氷砕き
言うまでもなく、武器「氷砕き」とグレイシャル・シャードやオンザロックの凍結と合わせて、低コストで高耐久のミニオンを即殺します。
大型ミニオンを砕く際には大きくダメージを受けてしまいますので、回復力の高いジンユーの水話士がほぼ必須です。
オーバーロード
凍結能力を持つミニオンは防御的能力が高い代わりに攻撃力が低く、攻め手に欠けます。 対して、炎まとう無貌のものと豪雪の巨人は比較的低コストで出せる大型ミニオンです。
オーバーロードを持つ炎まとう無貌のものと、オーバーロードによりコストが下がる豪雪の巨人はそれだけでシナジーもあります。 また、ジンユーの水話士も豪雪の巨人のコストを下げます。
ライトニングストーム、炎まとう無貌のもの、ジンユーの水話士をそれぞれ1枚づつ使ったとすると、豪雪の巨人のコストは6に下がります。 試合にもよりますが場に出るときは8ターン前後、大体この程度のコストのことが多いです。
ムウラビ
ゲーム終盤のリソース回復役です。 6/4/4とスタッツが貧弱なため、挑発ミニオンで守ってやる必要があります。
8ターン目に挑発を並べムウラビを守る準備を済ませておき、9ターン目にムウラビ+ヒルドニル・フロストライダールで自分の盤面の挑発やその他ミニオンのコピー回収を狙います。 一度ムウラビの安全確保に成功すれば、リソース切れの心配はなくなるでしょう。
その他の戦略
デッキサイクル
このデッキは凍結シナジーの維持のため高速なデッキサイクルが必要で、その為にマナの潮のトーテムも2枚採用しています。
オーバーロードを豊富に採用していることもあって、やや軽めなカードが多いのもカードサイクルを必要とする理由となっています。
代替戦略:トーテムシナジー
デッキサイクルとオーバーロードに代わる戦略が、シャーマン固有のトーテムシナジーカードを利用することです。
つまり、炎の舌のトーテムで火力不足を補い、ヒーローパワーでカードサイクルを補い、そして豪雪の巨人に代わり地底よりのもののコストを下げるという戦略です。
特に地底よりのものは挑発を持ちさらにコストが下がりやすいため、ゼロコストでムウラビを守りつつ同時にヒドロニル・フロストライダールでコピー、さらに再召喚といったコンボも可能です。
凍結カードの確保こそ少々おろそかになりますが、ムウラビの安全確保と瞬間的なバリューはトーテムシナジーに分があります。
特筆すべきカード
冷凍睡眠
このカードがもっとも輝くのは、先行グレイシャル・シャードもしくはコイン+オンザロックからの2ターン目冷凍睡眠です。
ポイントは相手の顔を殴らないことです。 凍結の仕様は「攻撃を一回とばす」ことなので、あえて攻撃しないことでターン終了時に即解凍されます。
2ターン目顔面2ダメージという重要でないアクションの引き換えに、2ターン目にして5/4もしくは5/5のミニオンを得ることができます。
中盤以降では挑発ミニオンへの使用が主になります。 たまに、ムウラビを全体除去に耐えられるように使う事もありました。
退化
対ドルイドに必須。 アグロドルイドのバフはがしや、虫害スカラベ(コスト2)の無力化などと大事な場面にブッ刺さるカードです。
ストーンヒルの守護者
守ってよし、リソース補充してよし、ムウラビでコピーできればさらによしです。
冷凍睡眠とあわせると5/4/7挑発発見です。
ドラッカリの守護兵
試合終盤、低コストでタフな挑発を出しつつ、オーバーロードで豪雪の巨人のコストを一気に下げることが可能です。 1枚あると終盤に便利。
序盤には出したくないミニオンですが、出すと相手の動きが止まるので、いい手札がなくてどうしようもない時(オーバーロードで次ターン何もできなくていい時)には時間を稼げます。
ヒルドニル・フロストライダール
ほぼムウラビコンボ専用カードですが、3ターン目のテンポアップにも強力です。 攻撃力4のため対プリースト戦を支えてくれます。
氷砕き
4~5ターン目に凍結ミニオンとセットで使うか、あるいは余ったマナで装備しておきます。 単体では扱いづらいため、装備のタイミングに迷うカードです。
雪崩
氷砕きがあればメイジのメテオに匹敵するカードですが、現環境では極めて扱いづらいです。 特にこのデッキでは全体除去を豊富に採用しているため、隣接3ダメージが活かされるタイミングはほとんどありません。
ヴードゥーの呪術師
凍結高耐久の挑発ですが、コストに対し攻撃力2と低いのが扱いづらいミニオンです。 というのも現在流行の対ドルイドでは、アグロドルイドでもバフにより体力2以上のミニオンが多いためです。
単体では「便利な/やっかいなミニオン」の域を出ませんが、メイルシュトロームのポータルや炎の舌のトーテムで補助すると化けます。
おわりに
凍結シャーマンって現在流行のドルイド全般に対して有利を取れるポテンシャルがあるんじゃないでしょうか。 氷砕きで大型ミニオンを即殺し、退化と豊富な全体除去でアグロや虫害をバフごと掃除できます。
デッキの基本として、挑発と回復といった「負けないためのカード」は豊富なので、あとは「勝つためのカード、プラン」をいかに組み込むかですね。
ピーキーなムウラビコンボをお供の挑発ごと抜いて、氷砕き要素のみを既存の進化シャーマン・翡翠シャーマンに組み込むなど、いろいろできそうなデッキです。
虫害ドルイドにファティーグ戦まで持ち込んで勝利。(相手が究極の浸蝕2回撃っての自滅)