生きて、殴るのだ thymeハイブリッドハンター
twitterで一風変わったハンターのデッキを知ったのですが、考えれば考えるほどよく練られたデッキだなあと感心してしまったので、その考察を簡単にまとめてみました。
厳しい環境ではありましたが、なんとかハンター1本でレジェンド達成出来ました!!7千万回負けたおかげで結構洗練されたリストに仕上がったと思います。 pic.twitter.com/yNAb08zOPL
— thyme,@thyme#1607 (@thyme_logicalmj) 2017年8月29日
thyme,@theme#1607さんによる(おそらくフェイス寄りの)ハイブリッドハンターです。
終末預言者や運び屋の荷物といった標準的なハンターには全く見られないカードが入っていることと、獣ミニオンが極めて少ないのが特徴的なデッキですね。
このデッキの素晴らしさを語る前に、ハンターについて簡単におさらいしたいと思います。
そのものズバリ、ハンターはミニオンで殴って殺すクラスです。
つまり、「ミニオンを場に出して」、「そのミニオンで相手を殴る」という事が必要です。
そう、いくらミニオンを場に出しても、相手を殴ることができなければ勝てないのです。
標準的なミッドレンジハンターは、マナカーブに沿って大きなミニオンを出していくことによって、相手の処理能力を上回って殴るという戦術ですね。
この相手の処理能力というのはつまり、相手の盤面上のミニオンと、手札の除去呪文あるいは武器です。
ハンターにおける断末魔ミニオンや猟犬使いが優秀といわれるのは、この相手の処理能力を上回り何とか自分のミニオンを盤面に残すことができるからです。
ここでthymeさんのデッキに戻ります。
基本的に強化サメグマやヒドラを終末で安全に置いて、それから他のカードでサポートしていきます。縫い目はヒドラなどを置いてから使う追跡術なのでマリガンでは返しましょう。
— thyme,@thyme#1607 (@thyme_logicalmj) 2017年8月29日
つまり、終末預言者による盤面クリアで、相手のミニオンによる処理能力をゼロに。
展開するミニオンを、呪文のターゲットにならないサメグマ、極めてタフな(ファイアーボールで死なない)ビタータイド・ヒドラにすることによって、相手の手札からの直接除去も許さず、次ターンほぼ確実に相手を殴ることができるわけです。
さらに、終末預言者は最速展開能力を誇るアグロドルイドの序盤を台無しにし、運び屋の荷物により3ターン目6/5になったサメグマは海賊ウォリアーの武器ですら除去できません。
挑発を置かれてもスペルブレイカーや殺しの命令、猟犬使いやレイザー・モーのバフによって強引に突破することが可能です。
このthymeさんのデッキは、マナカーブに沿ってミニオンを出すといのは手段に過ぎないのであり、本来の目的はミニオンを生き残らせて相手を殴ることだ、というのを教えてくれる実に良い例ですね。