ハンターの強さとは Asmodai追跡ハンター
ここ最近、ハンターでレジェンド達成という報告を結構見かけます。 つい先日に至っては、レジェンド一位達成者も現れました。 なんだよハンターやるじゃん!
そのデッキを見たり実際に使ってみたりしながら、ハンターの強さについて考えてみました。
ガジェッツァン以来、ハンターは不遇のクラスだと言われ続けてきました。
というのも、ハンターは非常にカードドローが厳しく、かつ小回りの利かない傾向にあります。 その為にハースストーンにおける「マナのいんちき」に並ぶ強い行動である、「マナ以上の価値を生む」のが難しいからです。
「マナ以上の価値を生む」例としてわかりやすいのがウォーロックの冒涜や卑劣なるドレッドロードです。
条件次第で何度でも発生する冒涜はもちろん、卑劣なるドレッドロードは5/4/5+全体1ダメージというだけでも強いのに、挑発なり軽い除去なりで守ってやれば、全体ダメージを毎ターンゼロマナで繰り返すまさに卑劣なるカードです。 卑劣ゥ。
では、こういったマナ以上の価値を生む「強い行動」をとる事が難しいハンターは「弱いクラス」なのでしょうか?
いえ、むしろ闘技場においてハンターは1、2を争う強いクラスとよく言われますね。 この一見矛盾した評価はどこから来るものなのでしょう。
闘技場は、ランダムに表示されるカードから選んで即興のデッキを作って戦う場です。 つまり、ランク戦=構築戦のような、綿密に選んだコンボやシナジーを生み出しづらい場なのです。
総てのクラスを、ドローが弱く手札の自由さがないというハンターと同じ土俵に立たせているようなものですね。
そんな場合、ハンターは強い。
つまるところ、ハンターはマナ以上のことをするのは苦手ですが、マナを最大限に発揮することには長けているクラスです。 これがハンターの強さの1つです。
さて、ここでレジェンド1位を達成したハンターのデッキを簡単に紹介したいと思います。
Rank 1 with hunter in 2017 LuL pic.twitter.com/LVScFgOMid
— AsmodaiTV (@coL_Asmodai) 2017年9月10日
特徴としては、腐肉喰いのハイエナ+猟犬を放て!や、イーグルホーンボウ+秘策、骸後家蜘蛛+断末魔ミニオンのようなマナ以上の価値を生み出し得るカードを採用していないことです。 これらのカードは、手札や盤面の状況に強く左右されてしまうため、いつもマナ以上の強い行動ができるとは限らないからです。
そんなカードを採用しない一方、追跡術に加え、アグロ寄りのハンターではまず採用されていなかった縫い目の追跡者を採用しています。 これにより、常に最適なカードを探し出し、手持ちのマナを最大限に発揮し続けることができるのです。
私はこのデッキを追跡ハンターと呼んでいます。 いやほら発見メイジなんてのもあるじゃないですか。 (なお追跡術と縫い目の追跡者はtrackですが、死線の追跡者レクサーはstalkです)
ちなみに少しこのデッキを使ってみたのですが、コンボを意識しなくて良く、また欲しいカードを引っ張ってきやすいのでとにかく扱いやすいデッキでした。 中盤以降、毎ターンのドローに胃を痛めそうなあの感覚が、ないのです。
ドローのないハンターの、もう一つの手札運用の形ですね。